京都

京都に詳しい友人の案内で

一泊二日の京都たびへ

季節の便り用の便箋や絵葉書も

たくさん買い込んで

老舗の味もすこしだけ自分の土産に買う

古い家具を扱う店で

底に舞妓の細工を施したデミタスカップを発見

戦後アメリカ輸出用に作られた品らしい

買ったときには気がつかなかったが

友人に教えられ光に当てると舞妓の顔の目鼻立ちまでが

くっきりと浮かびあがる作りになっていてこれには驚いた!

親切な骨董屋では益子焼きの徳利を買った

「商売して60年。このへんじゃまだ60年。」

笑いながらいろいろ教えてくれたご主人の

柔らかな口調が耳に残った 

 

夜は7箇所の寺の特別拝観がやっていて

ライトアップされた庭園を眺めたり

苔むした長い石段を散策したり

どこからか雅楽の練習の音色が聞こえてきて

静かに旅情を盛り上げてくれる

 

泊まった町屋は一泊3000円で

必要なものは揃っているし

近くに銭湯もある

広すぎず狭すぎずの古い佇まいの一室で

早朝の鐘の音を聞きながら

こんなふうにゆっくり明けていく朝もいいなあと思った

 

西陣織りの製織工場では手織り作業の工程を見せてもらう

着物を扱っているからには

製作現場を自分の目で見てみたいと 以前から思っていたが

やはり現場を見て思うのは

手間を惜しまない製法

柄にもよるが帯ひとつ3週間から1ヶ月かかるものもある

金額もそれに見合ったものになる

 

友人のおかげで二日間でも

たっぷりと京都の雰囲気を味わえた

彼女が京都に通う理由もわかる気がした

季節感を大切にした京都の品々

ひとあしさきに春を感じながらの旅だった